人気ブログランキング | 話題のタグを見る
ブログトップ

谷間の百合

taninoyuri.exblog.jp

七日 その二  無題。

産経に「朝けの空に」(貞明皇后の66年)というノンフィクション小説が連載されているのですが、わたしは読んでいませんでした。
きのう初めて読む気になったのは、写真に目を奪われたからです。
キャプションは
「地方巡幸中の昭和天皇を奉迎する群衆。行く先々で涙の万歳が響きわたった。昭和21年10月  名古屋市」となっています。
敗戦から1年少しで人々の顔は明るく、身なりもよく見えるのは、天皇を迎えるのに失礼があってはいけないとみんな一張羅で来ていたからでしょうか。

「各地の国民が熱狂して迎えたのは言うまでもない。
万余の群衆に囲まれて車列が立ち往生したことも一度や二度ではなかった。行く先々で奉迎者が泣きながら万歳を絶叫し、宿泊所では提灯行列が途切れることなく続いた。ときには昭和天皇の列車を見送る群衆が『停車場構内はおろか線路の上まで飛び出して、列車の後を慕って追いかけた』と侍従長の大金益次郎が書き残している。」


このような記述を、わたしは涙なくしては読めません。
こういう群衆を洗脳された無知蒙昧な輩だと言いたければ言えばいい。
しかし、洗脳と言うのなら、戦後社会が一夜にして軍国主義から民主主義に180度変わったことに合わせてなぜ国民は天皇を否定しなかったのでしょうか。
なぜ、国民は天皇を棄てなかったのでしょうか。
説明がつきません。


七日 その二  無題。_c0243877_13594090.jpg











×
by michi-no-yuri | 2017-09-07 14:02 | Comments(0)
名前
URL
削除用パスワード
<< 八日 その一  不倫は個人の問題。 七日 その一  危険な日本自立... >>