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谷間の百合

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石原慎太郎の「罪と罰」

豊洲から基準値を遙かに超える化学物質が検出されたことで、再び石原慎太郎に非難の矛先が向かうのでしょうが、かれの悪業による罪はそんな軽微なものではありません。

中國脅威論、中国が日本を狙っていると思う人が国民の各層に浸透していると聞いて、わたしはこころ穏やかではいられません。
どうか、少し前のことを思い出してほしい。
空気に流されず、立ち止まって振り返ってみてほしい。

わたしは、温家宝が立命館大学を訪れ、野球部のユニフォームに着替えて学生とキャッチボールをしていた映像をよく覚えています。
検索したら、2007年4月のことでした。
その1年後の5月に、日本は胡錦濤を国賓として招聘し、宮中晩さん会が催されています。
中國とは、大人と大人の紳士的な関係が築かれていたのです。
日中間に、ちょっと行き過ぎではないかと思うくらいの姉妹都市も出現していたのです。


石原慎太郎の「罪と罰」_c0243877_11105156.jpg


この関係に冷水をぶっかけたのが、いうまでもなく、ヘリテージ財団における石原慎太郎の尖閣買い上げ発言でした。
アメリカが、軽薄なゴロツキ右翼(欧州のマスコミがそう言っているらしい)の石原慎太郎に言わせたのです。
アメリカは日中が仲良くなることを許しません。
いつか両国を戦わせて漁夫の利を得ることを狙っています。
そうでなくても、日中が連携することはアメリカだけではなく世界の脅威なのです。

トランプは、再びアメリカを偉大な国にすると言いました。
だったら、もう分断して対立させるような古くて汚い手を使うなということです。
それができて初めてアメリカは偉大な国になるのではありませんか。

総理はきょうもきょうとて対中包囲網作りに励んでいますが、もう笑ってしまうくらい滑稽です。
はだかの王さまの一人相撲だからです。
お金を失うだけならまだしも、愚かな総理によって日本の国の文化、伝統まで軽蔑されることになるのはほんとうに耐え難い屈辱です。
(中國にも、日本政府を喜ばすことになるので尖閣周辺に船を出すなと言いたい。)

あの有名なゲーリングの言葉を反芻すべきときが今ではないでしょうか。

「国民は常に指導者たちの意のままになるものだ。簡単なことだ。自分達が外国から攻撃されていると説明するだけでいい。そして、平和主義者については、彼らは愛国心がなく国家を危険に晒す人々だと公然と非難すればいいだけのことだ。」


石原慎太郎の「罪と罰」_c0243877_11114443.jpg











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by michi-no-yuri | 2017-01-17 11:14 | Comments(0)
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