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谷間の百合

taninoyuri.exblog.jp

六日 その二  日本がどんどん北朝鮮や韓国になっていく。

「この研究をしたら役に立つというお金の出し方ではなく、長い視点で科学を支えることが大事」
と訴えられたノーベル賞受賞者の大隅さんに対して、鶴保科技担当大臣は「そんな余裕はない」と否定的な姿勢を示したという。
余裕がないとはどういうことか追及してほしいと思いましたが、きのう書いたように、これからの日本は韓国の後追いをして成果主義に舵を切るようです。
きょうの産経は、韓国の主要紙から、日本のノーベル賞受賞に関する記事を拾ってきて記事にしています。
「世界が賛辞を贈る日本の科学技術の低力を前に、韓国の現実はみすぼらしい」
「いつまでも隣の祭りを羨ましがっているだけか」
「日本の受賞歴がまぶしい」

などなどですが、合わせて、韓国が受賞できない原因、理由についての分析もしています。
「短期的な成果を実現しー成果を立証する研究だけが量産される。
日本のように、長期間の集中投資をし、研究者が自らテーマを決めるような風土が必要だ」

などというものです。

韓国が日本でノーベル賞受賞が多く出る原因を正しく分析しているというのに、あろうことか日本は、その価値が分からずに紙切れのように捨てようとしているのです。
大袈裟ではなく、文化、伝統の破壊です。


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科学するには、時の政権や主義に左右されず、巷の雑音からも遮蔽された環境が必要なのです。
一介の大臣が口を挟む問題ではありません。
わたしは、韓国がそういう風土を持つことは半永久的にないだろうと思っていますが、日本がそれを失うのは一瞬なのです。
それでも、お金や環境に恵まれなくても、個人的にコツコツ研究をする人間がいるのが日本であって、そこが韓国と違うところでしょうか。

鶴保さんの「余裕がない」とは、金銭ではなく、時間的余裕のことを言っているのだと思います。
急ぎ憲法を改正し、翼賛体制を完成させ、軍備を拡大して戦争に備えなければと思っているのです。
軍事に貢献しない科学はどうでもいいのです。
総理の願望、焦りが「総理の思いを実現させたい」という強迫観念になって、周囲の人間を狂気に駆り立てているのように思えてなりません。


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by michi-no-yuri | 2016-10-06 12:23 | Comments(0)
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