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谷間の百合

taninoyuri.exblog.jp

天皇の革命。

きのう夕、テレビに「天皇、生前退位」というテロップが流れたとき、わたしは驚き以上に不思議な感慨を覚えていました。
その前日の夜、予想していた通りに、選挙終了とともに一気に湧き出してきた憲法改正の声を遠くに聞きながら、わたしはある思いに取りつかれていました。
もう、天皇におすがりする以外にない。
もう、日本を救えるのは天皇だけだという切迫した思いです。
そのとき、わたしは、天皇がなんらかのアクションを起こされるような気がしたのです。

政治的な行動、発言は出来ない天皇のアクションとはどういうものかと考えていたときに、頭に浮かんだのが、天岩戸の故事でした。
安部政権のしていることは、スサノウノミコトの乱暴狼藉、暴虐に匹敵するというか、それ以上のことなのです。
ほんとうに、それとは比べものにならないくらいのことを安倍政権はしているのです。
「生前退位」という言葉は浮かびませんでしたが(天岩戸に)「おかくれになる」ということがそのことだったのだと思って驚いたのです。
ニュースをきいて震えたと言っていた人もいましたが、わたしが震えていたのは前日の夜のことでした。


天皇の革命。_c0243877_105503.jpg


宮内庁が「報道されているような事実は一切ない」と否定したそうです。
天皇は慎重を期されたのでしょう。
宮内庁に握り潰されることを予想して、独自のルートを使って直接国民に伝えようと思われたのではないでしょうか。
宮内庁の、この木で鼻を括ったようなコメントから見えてきたのが、天皇を天皇とも思わない「君側の奸」どもの顔でした。
天皇は、自分たちに断りなく、勝手なことをしたという怒りがあのそっけないコメントから感じられるのです。
宮内庁もまた「日本会議」に固められているのでしょうね。

わたしは、この「生前退位」が天皇の精一杯の安倍政権への抗議だということが広く世上に流布してほしいと願っています。

退位されると元号が変わります。
改元には次のような理由があるそうです。
君主の交代によるもの。
吉事を理由とするもの。
凶事に際して、その影響を断ち切るためのもの。

天皇がどれを念頭におかれていたかは、言わずもがなのことですが、これは、天皇による革命とはいえないでしょうか。
天皇には人権がないとはいえ、安倍政権が天皇にしようとしたことは、これ以上はないというくらいの人権蹂躙でした。
それは天皇個人が耐えれば済むというものではありませんでした。
まさに

「朕、何ヲ以テカ億兆ノ赤子ヲ保シ、皇祖皇宗ノ神霊ニ謝セムヤ」

ということです。


天皇の革命。_c0243877_1061226.jpg










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by michi-no-yuri | 2016-07-14 10:07 | Comments(4)
Commented by 訪問者です。 at 2016-07-14 14:48 x
ほんとうに、それとは比べものにならないくらいのことを安倍政権はsぐているのです。

>sぐている

意図されていた表現は?

Commented by michi-no-yuri at 2016-07-14 21:27
訪問者ですさま

ご指摘いただいた箇所、訂正しました。
Commented by どうでも at 2016-07-15 01:30 x
おひさ、1年ぶりぐらいかな?
報道はいろいろされてますが天皇たるにそれを果たせる矜持をみせたと思っています。
でないと誰でも天皇を名乗ってもいいからね。
天皇たるものはそれなりの心がないと尊敬できないのです。
これからどうなるかは未知数だけど天皇の天皇たるゆえんをみたいです。
前にも書いかもしれないけど天皇はこの国のトップですよ。
すくなくともプログ主の心は尊敬と敬愛に満ちていると(トップ)と思いますが
どうでしょう?
Commented by michi-no-yuri at 2016-07-15 13:33
どうでもさま

コメントありがとうございます。
きょうの記事にも書きましたが、わたしは天皇、皇室は「倫理」のお手本だと思っています。
無私の精神で自己厳しく律し、務めを誠実に果たしておられるところを、政治家は見習うべきなのに、もう、天皇を敬い畏れるような政治家はいなくなったようです。
わたしは、皇室は何もせず贅沢な暮らしをしているとか、国民の税金で生きているとか、そんなことを言う親に育てられなかったことを感謝しています。
欠点の多い(みんなそうですが)親でしたが、皇室を敬い慕うこころを涵養してくれたことはいくら感謝してもしきれません。
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