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谷間の百合

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二十八日 その一  いよいよ「忠君愛国」の出番となりました。

けさ新聞をひらいて真っ先に目に飛び込んできたのが「忠義」の字でした。
産経が楠木正成をだしてきました。
「貫いた忠義と仁」とか「公を忘れた日本人」という見出しがついています。
いよいよ「忠君愛国」の出番と相成りました。
このスローガンのためにかれらは天皇を必要としたのです。
尊皇や愛国のこころを持たない人間によって国民はまたスローガンに鼓舞されて戦争へと誘導されていきます。

正成を祭神とする湊川神社の宮司は「忠義、正義の人と言われているが、わたしは仁(思いやり)の人だと思っている」と言っておられ、さすがに産経もその「仁」を無視できなかったようです。
父晋太郎さんが息子を評して「政治家にとってなくてはならない『情』がない。」と言っておられたそうですが、情のない、情の分からない人間が最高責任者であることの怖さを、日本人はまだ知らないようです。
為政者の絶対条件である仁慈、慈悲を持たない人間が、日本をどこかトンデモナイところに連れて行こうとしています。


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教育現場を「忠君愛国」が席捲するのも時間の問題でしょうか。
無能を隠すために鷹揚な態度をとっているむっつりナントカの下村元文科大臣あたりが、ウラで指揮を執っていそうです。
なにしろ総理の特別補佐官ですからね。
「公を忘れた日本人」と言いますが、もっとも「公」を忘れているのが、総理であり政権であり自民党です。
イーストウッドが、戦争を美しく語る人間は、戦争へ行ったことが無い人間だと言っていますが、それと同じで、「公」を持たない人間が「公」への奉仕を美しく語るのです。
国のため、天皇のために死ぬのが、もっとも崇高な行為だと言うのです。
これはテロリストになれといっているに等しいことではありませんか。
かくして、日本は再び忌まわしい歴史を繰り返すのです。

あるツイッターに、安保法案への疑問を洩らしたら「共産党?」と言われたという話が書かれていました。
こういう化石のようなアタマの人間が大量に存在することの絶望。

吉川晃司さんが、政治的発言をしないなどとイキがっている場合かというようなことを言っておられたようですが、どんなに重税を課されようと、安全を守るためだと騙されて戦争へ誘導されてもそれに反対することはダサい政治的発言になるのですか。
政治とイデオロギーを混同していませんか。
政治と政局を混同していませんか。
一人一人のいのちと生活がかかっているのに、、、


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by michi-no-yuri | 2016-03-28 10:33 | Comments(0)
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