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谷間の百合

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別種の日本人と別種の男たち。

わたしは、近畿地方の真ん中あたりをウロウロしているだけで、海外どころかこのエリアから出るのも用があるときくらいです。
しかし、有難いことにテレビが日本の方々を見せてくれます。
そして、日本ってこんなにいいところがたくさんあるのかとそのたびに感動しているのです。
震災直後、喫茶店で手にとった週刊誌のグラビアで、福島の美しいさくらの写真を見て涙が止まらなくて困ったことを思い出します。

驚くのが、日本の隅々まで延びている線路です。
廃線や無人駅も数知れず、何でこんなところに?と思うような秘境駅と呼ばれるものまであります。
枕木は栗の木が使用され、日本中から栗の木が供出されたと聞いたことがありますが、そんなに栗の木があったのかといまだに半信半疑です。
それらの線路は新幹線を除けばほとんど戦前にできたものです。
そのころの日本で、いたるところで響いていたであろうツルハシの音が聞こえてくるようです。
これが日本の国力、日本人の底力かと感慨を深くします。
しかし、その底力が軍国主義に向かって日本は亡んだのですが、その反省もなくいままたそこへ向かおうとしています。
しかも、底力が払底しきった今というときに。


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先日,NHKアーカイブ「プロジェクトX」で「青函トンネル」を放映していました。
わたしは、このシリーズに登場した日本の男たちの責任感の強さ、連帯感の強さ、そしてなにより仲間や部下に対する「思いやり」の深さに感動していました。
そして、いま、現実の政治家や官僚や企業家をみるとき、これは同じ日本人ではなく別種の日本人だろうか、別種の男だろうかと我が目を疑いたくなるほどなのです。
「プロジェクトX」に出てくる男たちは、組織に属し、命令や指示で仕事に就いていた人たちです。
しかるに、政治家は自分でなりたくてなった人間です。
自分でなりたくてなったのだから、だれにも責任を感じることがないということでしょうか。
ほんとうに、責任感、使命感など見事にありません。

つまり、人間は命令、指示されたことには命がけになれるけど、自分からなったらそれができないということでしょうか。
政治家には、なりたい人よりなってほしい人ということが言われたことがありましたが、むしろ嫌がるような人を推して政治をやってもらうほうがいいのかもしれません。


別種の日本人と別種の男たち。_c0243877_11324717.jpg










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by michi-no-yuri | 2016-03-01 11:36 | Comments(0)
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