自民党の野田聖子さんが「南沙は直接日本とは関係ない、日本は南沙の問題を棚上げするくらいの活発な経済政策とか、お互いのメリットにつながるような二国間交渉をやってほしい」とテレビの番組で発言されたそうです。
安部政権の企みに釘を刺す勇気ある発言だと思います。
いまほど戦争がなぜ起きるのか、起こされるのかがよく分かるときもありません。
ベトナム、アフガン、イラクと続いた戦争がなぜ起こり何を目的にしたものか分からなかったという以前に考えたこともありませんでしたが、ネットのおかげでそれが分かるようになりました。
戦争は「つくられるもの」だということがよく分かるようになりました。
温家宝元首相は3回訪日していますが、その内の一回は当時の鳩山総理と会談して、小泉元総理の靖国参拝でこじれていた関係が改善されたように思っていました。
しかし、そのときからわずか5年ほどで関係が悪化したのですが、その間なにがあったというのでしょうか。
何も無いのです。
何も無いところに煙を立てるのが、戦争屋さんのお仕事です。
中国脅威論はほかでもない戦争屋さんが巻き起こしたのです。
中國と日本を戦わせて漁夫の利を狙う戦争屋さんが考えたことです。
きょうの「正論」で、宮家邦彦さんが、ロンドンの国際会議での挨拶で次のように言ったのだと書いています。
「欧州人は現代中國の本質を理解していない。仮に、欧州大陸に13億人の欧州人が、、、(つまり中国人が)いたらいかなる脅威を感じるだろうか。」
脅威を感じるからどうしたいと言われるのでしょうか。
アメリカに助けてもらって中國をやっつけたいのですか。
マスコミを「懲らしめたい」といった自民党の議員がいましたが、それと同じメンタリティなのです。
中國を懲らしめて目にものをみせたいと思っているのです。
そんな下心が見えないとでも思うのですか。
もっともアメリカの洗脳に引っかかった人たちというより根っからの軍国主義者なのでしょう。
わたしは野田さんが言われるように、活発でお互いのメリットになる外交をすることが、脅威に対する唯一の解決策ではないかと思っています。
野田さんが脅威を感じていないのではなく、感じているからこそ外交努力をしなければということだと思います。
反対に、脅威を喧伝している人たちはほんとうの危機や脅威が分かっているのだろうかと思えてなりません。
日中戦争の実体、実相を知っているのだろうかと。
もし、戦争になったら、後世「これほど愚かな戦争もなかった。」と言われることになるでしょう。
アメリカの考えたシナリオに従って国を破滅させたということですから。
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