トヨタの常務役員に就任したばかりのアメリカ人女性が、麻薬取締法違反で逮捕されたニュースを聞いてこころに不安が広がったのは、事情聴取もすっ飛ばしていきなり逮捕というところに、もしかしたら政府の意思が働いていたのではないだろうかと感じたからです。
「NEVADAブログ」が、不思議な逮捕として、「日本の警察は変わったんだ、ということを今回の逮捕で世界中に知らしめたのかもしれません。」と書いておられますが、警察だけが変わるということは考えられないので、やはり政府の方針だったと思わざるを得ません。
このごろ立て続けに海外のメディアが安倍政権を取り上げて批判しています。
イギリスのエコノミスト誌、フランスの週刊誌、ドイツの新聞が安倍政権の右傾化に警鐘をならし、とくに「日本会議」に言及していることが従来と違うように思います。
ところで、ドイツの新聞の批判記事にたいしては、駐独大使が新聞社に押しかけて、そういう記事は中国を利するものだとか、(中国の)金が絡んでいると思わざるを得ないとまくしたてたというのです。
いつの時代の野蛮国かと、わたしは穴があったら入りたい。
しかも、その後、国から戒告を受けたという話も伝わってきません。
つまり、それが官邸の空気を反映したものだということです。
海外の批判に対して、明らかに挑戦的になっているのです。
以前、わたしは国連脱退もありかもと書きましたが、ほんとうにそうなりそうな雲行きです。
この逮捕劇には、もしかしたら宣戦布告のような意味が込められていたのではないでしょうか。
信じられないことですが、戦後の70年がなかったことのように、あっという間に、日本は戦前回帰を果たしつつあります。
地獄の釜のフタが開くような恐怖を覚えます。
谷垣幹事長が、いままで世界で目をひからせていたアメリカが少し弱ってきたから、日本がそれを補わなければならないというようなことを言っていました。
つまり、アメリカに代わって、自衛隊が世界へ出て行って目をひからせるいうことです。
目をひからせるということを、谷垣さんは、警察官が平和と安全のためにパトロールしているという意味で言っていたようですが、全然違うでしょ。
混乱や紛争や戦争を起こす火種を置く場所やタイミングを計っていたということではありませんか。
集団的自衛権に賛成している人は本当にそれが日本を守るためだと思っているのでしょうか!
あまりにも荒唐無稽過ぎて、夢かうつつか分からなくなりそうです。
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