G7でのわが総理は「ハダカの王さま」が実に板についていました。
円卓を囲む首脳のなかで、ひとりわけもなく笑顔の総理がわたしは恥ずかしくて正視できませんでした。
子どもが何かの間違いで会場に紛れ込み、わけが分からなくて笑っているような感じでした。
おそらく、他の首脳は腹の中で、あんたの席はオバマ大統領の後ろだろと思っていたのではないでしょうか。
その前に総理はウクライナに行きましたが、アメリカの指示です。
2300億円の支援金もアメリカの要請です。
戦闘中のウクライナを支援するということは、軍事支援をするということです。
国民の税金が、人を殺すことに使われているということを想像するのは苦痛以外のなにものでもありません。
軍事支援だと断言できる根拠があります。
6月1日のタス通信がこう伝えているからです。
ウクライナは、年金生活者、第二次世界大戦の退役軍人、身体障害者や、チェルノブイリの犠牲者への支払いを停止したと報じた。
報道によれば、キエフは“ナチス強制収容所の元囚人や、ある種のソ連時代の勲章や称号を得た人々に対する交通費、医療費、光熱費や、金銭的恩恵”も廃止する。
チェルノブイリ事故による放射能汚染地域で暮らしている、子供のいる家族への補償も、もはや支払われない。
その人たちはこれからどうして生きていくのでしょうか。
支援金というものが、ほんとうの被支援者のところにいくころにはおこぼれ程度のものになっているということです。
その過程でだれによって横取りされるのかは大体想像がつきます。
世の中、そういう仕組みになっているようです。
外でいい顔がしたい総理は気前よくお金をばら撒きます。
妻が、家にも少しはお金をいれてくださいと懇願すると、途端に激昂して、「男には男の世界があるのだ」と言って暴力を揮うような夫がわが総理です。
「男の世界」とは中国との喧嘩です。
総理は中國との危険なチキンレースにうつつを抜かしているのです。
味方を増やそうとお金をばら撒いているのですが、そういうお金で釣られた人間は必ず裏切ります。
きのう、衝撃のニュースに接しました。
アキノ大統領が、自衛隊の航空機や艦船の基地使用を認める可能性があると記者会見で述べたことです。
前日に、大統領は安倍総理と会談し、安全保障や軍事分野での協力を強化するとの共同声明を出しています。
その前日の3日は、皇居で歓迎晩餐会が催されました。
その席で天皇が言われた、両国の平和と進展を願うとのお言葉を両首脳はなんと聞いていたのでしょう。
単なる儀礼的な言葉だと聞き流していたのでしょうか。
思うに、両国間ではそういう話はすでにできあがっていて、国賓待遇にすることで箔をつけたということなのでしょう。
あろうことか、戦争体制を推進するために天皇を利用したのです。
それにしても、もう沈みゆくだけの国を頼ったことでアキノ大統領は選択を誤りましたね。
(米軍にはたくさんのフィリッピン人の兵士がいるということもあるのでしょうか。)
どんなに反対や障害があっても、総理は安保法制を通すでしょう。
アメリカとの約束だから。
総理は、野党は木ばかり見て森を見ないと批判しましたが、総理の言う森とはいうまでもなくアメリカのことです。
しかし、法案が通ったとしても、その先どうなるか、一寸先は闇です。
×