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谷間の百合

taninoyuri.exblog.jp

自由に生きさせてほしい。

自分では忘れていたのですが、大分以前に通販で北海道の海産物店から買いものをしていたらしいのです。

先日、そこから電話があり、なんでうちの電話番号を知っているのだろうと不審に思ったのですが、そういうことでした。

わたしが丁寧にお断りしたら理由を訊かれ、ちょっと躊躇したもののフクシマの汚染水が気になりますと言いました。

否定されるか、笑い飛ばされるかと思っていたら、急に沈んだ声になり「そうですか、分かりました」と言って電話を切られました。

分かっていたのか、あるいは、同じようなことを言って断る人がいるのかどっちなのだろうと思いました。

わたしは魚も練りものも食べなくなりました。

ごくたまに、チリやノルウェー沖の鮭の切り身を買うくらいです。(それが安全かどうかは分かりません)


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その電話がかかってきたとき、わたしは借りてきた「わたしたちの涙で雪だるまが溶けた」(子どもたちのチェルノブイリ)を読んでいました。

この本のタイトルになっているのは、15歳で亡くなった少女の日記に書かれていた言葉です。

少女の従兄が回想で書いています。

「彼女はその夏(最後の夏)とても美しくなった。」と。

これからもっともっと美しく輝こうとしていた未来が目の前で断たれたのです。

少女は日記の最後にラテン語で「生きた」と一語記して15年という短い生涯を閉じました。

それよりもまだ小さい子どもたちも苦痛のなかで次々に死んでいきました。

小さな身体には到底受け止めることがでできない苦痛ですが、容赦はありませんでした。

フクシマの子どもたちはどうしているのでしょう。

ほとんど現状が伝わってきません。


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変なことを7言うようですが、わたしには生まれてきたとき自由で幸せだったという記憶があります。

そして、それがそのまま続くものだということを疑いませんでした。

しかし、そうではありませんでした。

みんなが平等で自由な文化的生活を営むためにわたしたちは税金を納めています。

だから、もう納税だけで勘弁してくれませんかと真剣に思うのです。

それ以上の強要や強制や負担や束縛は止めてほしいと。

でも、、、とわたしは力なく思うのです。

原発だって、結局は国民が望んだことになるということに思い当たるからです。

目に見える進歩を追っかけ、お金を追っかけてきたのは国民です。

少しでもいい学校、いい地位を目指して子どもに勉強を押し付けてきた結果がいまの惨状だからです。

それが原発です。

国民は自由なんか求めてなかったのです。

だから、国に従うしかない?


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by michi-no-yuri | 2015-06-06 11:19 | Comments(2)
Commented by at 2015-06-06 13:56 x
翁長知事の事はあまり話題に上りませんね。日系人の方達もそんな話しをする人は一人もいません。ニュースでも私は見ませんでした。こちらはこちらであまりにいろいろ問題がありすぎて、いちいち取り上げないのでしょう。それはそうと、アメリカでも色々な情報のハッキングがあり、問題になっています。そしてどうも犯人は中国だと。いよいよ中国に難癖付け始めましたね。日本でもつい先日年金情報が漏れていたとか、それも中国がやってるんですか?この先大問題に発展しない事を祈るばかりです。それにしてもさりげなく咲く花々の写真が本当に綺麗ですね。ひとときでもイヤな事を忘れさせてくれます。いつも有り難うございます。
Commented by michi-no-yuri at 2015-06-07 14:49
まつさま

やっぱり、アメリカもそうですか。
当たり前と言えば当たり前ですね。
アメリカが主導しているのですから。
先日、中国を取り上げた番組で、中国人のマナーの悪さや、どこかの歴史的建造物に落書きしたことを呆れ顔で解説していましたが、呆れたのはこっちの方です。
日本人がそういう建造物に落書きして世界的ニュースになったのはついこないだのことです。
日本はこれから、平和とか反戦とか言うだけで非国民のレッテルを貼られるような雲行きです。
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