きょうの「徽宗皇帝のブログ」にプーチン大統領の演説の抜粋が転載されていました。(元記事は「播州武候祇遍照院」)
四つに分けて要約されている内の①は省略してあとの三つを転載します。
わたしには
、「ロシアにとって、真の主権は、生き残るために絶対必要なものです」とプーチン大統領が言っていることがかなしく響きました。
日本は主権国家ですか?というのがわたしの長年の最大の疑問だからです。
「誰も軍事的優秀さでロシアに勝る者はません。(我々の軍隊は)礼儀ある、しかし、恐ろしい軍隊です。私たちは我々の自由を護る強さと意思と勇気を持っています。」
集団的自衛権行使に賛成する人は、いったい何を守るのですか。
主権でもありません。
国土や国民でもありません。
歴史、文化、伝統でもなさそうです。
そして、プーチン大統領がもっとも守るべきものとしている「自由」でもありません。
もともと、日本人にとって「自由」は守るべき理念、理想であったことはありませんでした。
いったい、なんのために戦うのですか。
傭兵になって、、、
② ロシアは決してEUの植民地にはならない。
ところで、ロシアはすでに、ウクライナを助けるための大きな貢献をしています。
繰り返しになりますが、ロシアの諸銀行が、すでにウクライナにほぼ 250億ドルの投資をしました。
昨年、ロシアの財務省は、さらに 30億ドル相当のローンの拡張を行いました。
ガスプロム (ロシアの天然ガス企業)は、さらに 55 億ドルをウクライナに提供し、誰も約束しなかった値下げをさえ申し出て、この国に 45億ドルの支払いだけを要求しています。
これを全部合わせると、最近供給したものだけで、325~335 億ドルになります。
もちろん我々には質問する権利があります。
このウクライナの悲劇は何のためだったのですか?
こうしたすべての問題を――係争中の問題でさえ――法的な枠組みの内部で、合法的に、対話を通じて解決することができたのではないですか?
ところが今我々は、このやり方が現実的に正当な、バランスの取れた政治学であって、我々は文句を言わず、目隠ししたままで、これに従えと言われているのです。
そういうことは決して起こらないでしょう。
たとえヨーロッパのある国々では、国家的プライドはとうの昔に忘れ去られ、主権などは手の届かぬ贅沢品だったとしても、ロシアにとっては、真の主権は、生き残るために絶対必要なものです。
③ この帝国(アングロ‐シオニスト帝国)は、クリミアのずっと前から、ロシアの不倶戴天の敵だった:
私たちは、あの時(2度にわたるチェチェン紛争の時?)どうやって誰が、ほとんど公然と、分離主義とロシアでの紛れもないテロをさえ支持し、手が血で汚れている殺人者たちの名を挙げたことを、よく覚えています。
彼らは反逆者に外ならず、組織された高レベルの彼らの受け入れ組織がありました。
これらの“反逆者たち”がチェチェンに再び姿を見せました。
私は地方の人々、地方の法執行機関が、ちゃんと彼らの面倒を見てくれていると確信しています。
彼らは今、もう一つのテロ攻撃を壊滅させようとしています。彼らを支援しようではありませんか。
繰り返しますが、私たちは、自由とデモクラシーのための戦士と称するテロリストたちの、高レベルの受け入れ組織を覚えています。あの時わかったことは、我々が譲歩すればするほど、言い訳をすればするほど、我々の敵はますます厚かましくなり、彼らの態度はますます冷笑的に、攻撃的になるということです。
あの時、我々の前例のない隠さない態度と、すべてについて、最も微妙な問題についてさえ、協力しようという意欲を示したにもかかわらず、また――みなさん全員がよく知り覚えておられるでしょうが――我々の以前の敵を近しい味方として、同盟者としてさえ考えていたにも関わらず、海の向こうからのロシアの分離主義支援は、情報と、政治的・財政的な支援と、特別の部局による支援をも含めて、疑問の余地なく絶対的に明らかになったことは、彼らはロシアを、崩壊と分離のユーゴスラビアのシナリオに、従わせたがっているということでした。そしてロシアの人民に、すべての悲劇的結果をもたらすことでした。
それはうまくいきませんでした。
我々はそういうことが起こるのを許しませんでした。
それはヒトラーが、わが人民への憎悪から、ロシアを滅ぼし、我々をウラル地方の彼方へ追いやろうとした戦略が、うまくいかなかったのと同じです。
南円堂
④ ロシアは脅しに屈することはない:
誰も軍事的優秀さでロシアに勝る者はいません。我々は現代的で即応できる軍隊をもっています。
最近よく言われるような、礼儀ある、しかし恐ろしい軍隊です。私たちは我々の自由を護る強さと意志と勇気をもっています。
私たちは、世界の多様性を護る意志があります。
私たちは外国の人々に真理を語り、誰でも、歪められた虚偽ではない、ロシアの真の姿を見ることが出来るようにする意志があります。
我々はビジネスの、人道的な関係を積極的に築くとともに、科学、教育、文化的な関係を築こうとしています。
我々はこれを、たとえどこかの政府が、新しい鉄のカーテンをロシアの周りに築こうとも、やり遂げる意志があります。
我々は決して、自己孤立化、外国嫌い、猜疑心、敵作りの道を進むことはありません。そういったことはすべて弱さのしるしですが、我々は強く自信があります。
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