台風一過の翌日、特定秘密保護法が閣議決定されました。
(この法律を担当する大臣があの松島みどりさんですが、この人事には総理になんらかの計算があったのでしょう。)
わたしは密かに、いま自分は大きな歴史の転換点に立ち会っているのだと、ちょっと悲壮な気持ちになりました。
何もできないことの無力感と敗北感を噛みしめながら、、。
きのう、照さんがマヤ文明の衰亡を例に
「自然災害はたしかに恐ろしい。だが、権力の座ほど恐ろしいものはない。」と書いておられて肌に粟が生じるかと思うほどゾッとしました。
歴史を振り返ればそれは一目瞭然です。
日本は狂ってしまいました。
一人の人間の狂気が日本中に伝播し浸透していきました。
キチガイが自分を正常だと思っているように、いま狂っている人ほど自分は真ともだと思っているのでしょう。
あべマンセーをしている人は北朝鮮を笑えません。
日本には言論、報道の自由があると言って、韓国や北を非難している人間ほどいま日本が北朝鮮化していることに盲目です。
日本は美しい国、世界に誇る文化国家だと思っている人間が、いちばん日本を汚し貶めていることに気がつきません。
きのう、国会議員が大挙して靖国参拝をしました。
醜い姿でした。
「この男危険につき」という感じの萩生田補佐官は、以前なら即議員辞職に相当することを、なんの躊躇いもないどころか、権力にものを言わせるという態度で暴言を繰り出しています。
「河野談話は骨抜きにすべき」と言ったり、もし靖国参拝しないことが日中会談の条件だとしたら、「総理は蹴っ飛ばすだろう」と言ったり、要するに何を言っても罷免されることはないばかりか、むしろ総理が言えないことを代わりに言っているのだという傲慢さです。
わたしがこのごろ強く感じるようになったのが、日本の仮想敵国は明らかに中国からアメリカにシフトしていることです。
(百田某の発言にそれが顕著ではありませんか。)
「そこまで言って委員会」は見ませんが、あとで投稿された動画などを見ると、明らかに流れは反米です。
今度こそアメリカに勝つつもりのようです。
少なくともそういう幻想に酔っています。
しかし、歴史は幻想によってつくられるということもありますから、その方向に進んでいるは間違いありません。
そもそも、靖国参拝をもっとも警戒し、不快に思っているのはアメリカです。
アメリカが日中を敵対させるために中国を利用しています。
この流れを、日本が自立するチャンス到来と捉えている人もいます!
日本がアメリカと戦うのですか?!
田母神さんなどがその代表かもしれませんが、わたしには「頭のおかしなおじさん」としか映らない人間を担ぐ人もたくさんいるのですね。
MANNPYOさんが「日本は二度目の敗戦を迎えることになる」と言っているように、今度こそ「国破れて、山河もなし」になるのかと思うと、今更ながら日本人の愚かさが身に堪えます。
総理はこのところ中国やロシアに友好的になっていますが、ブリックスに加入するつもりなのでしょうか。
わたしは大いに賛成ですが、、
それとも後門のオオカミを宥めるためですか。
どちらにしろ日本は徹底的にやられることになるでしょう。
以下に、松井計さんのツイートから
「だけどね、閣議決定でこれができるということは、内閣に立法権を与えているのに近いですね。となると、これは全権委任法下におけるナチスドイツと同じことになっちゃうんじゃないの?」
「しかしなあ、史上、最も能力に欠ける宰相に、史上最大の権限を与えた、てのが今の状況だよね。どうしてこんなことになったのか、、、、、。」
「秘保法施行の12月以降、この国の風景が一変しちゃうかも知れないな。むろん、それはいい方への変化であるはずがない。いずれにしても、いつかきた道ですよ。」
「日本はもう、民主国家であることを打ち捨てるつもりなんだろうかね?こんなことまで閣議決定で決めていいわけないでしょうに。これでは国会なんかあってなきがごとしだし、明らかな独裁ですよね。普通なら、国会が止まってもおかしくないんじゃないかなあ。」
「まあね、私には日本が美しい国なのかどうかよく分からないし、日本が誇りある国なのかどうかもよく分かりませんよ。というか、そういう概念を持ち合わせないといったほうが正確かな。ただね、日本人は度胸のある国民だとは思いますよ。安倍さんをいつまでも総理にしてんだから。」
「最近さあ、なにかと言うと、〈誇り〉て言葉を聞くようになったね。昔に比べると、明らかに使用される頻度が高くなったのがこの言葉だね。これがわたしにはよく分かんない。なんでそんなにさあ、色々と誇んないといけないのかしら?
日本人てのはもっと謙虚なんじゃなかったっけ?」
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