チャゲ&飛鳥さんの曲はいちどもまともに聴いたことがなかったのでユーチューブで探したらASKAさんが歌う「蘇州夜曲」がありました。
もともと歌の出だしが「君がみ胸に抱かれて聴くは、、」ですから男性のうたなのですね。
(それにしても、女性のからだの部分を「み胸」「おん肌」「おん唇」とうたわれることはもう二度とないでしょうね。)
いろいろ検索していたら、戦前の中国(支那)を題材にした歌が多いことに気が付きます。
「満州」という言葉が入る題名が多いのは、国策に添って作られたからなのでしょう。
日本では軍歌が全盛だったと思うのですが、翼賛体制の下でよくこのような(軍国主義から見れば)軟弱で享楽的、頽廃的ともいえる歌が許されたものだと思います。
「アカ(共産主義者)」でなければ、大抵のことは大目にみたのでしょうか。
そう考えると、今の政権の方がよほど危険です。
グロはともかく、エロ(エロティシズム)やナンセンスは社会の潤滑油であり、自由を担保するものですからそれが取り締まりの対象になるのは暗黒社会の到来を意味します。
息子が、路上でパフォーマンスをする名もないある芸人が面白いよというので動画を見たのですが、別に面白いことを言うわけでもするわけでもないのに面白くて笑ってしまいました。
警官が目に入らないかのように制止をうまくかわしながら、意味のないことを言ったりしたりするだけの芸です。
なのに、見ている内になぜか胸が熱くなるのです。
面白くて、やがて悲しき、、という心境に引きずり込まれるのです。
もうほとんど息が詰まるような世の中になっているときに、かれの存在とナンセンスなパフォーマンスが窒息寸前の日本に風穴を開けてくれるのではないかという思いがするからです。
誇張と期待を込めて言えば、こういう人間が全体主義に対するレジスタンスの最後の砦になるかもしれない、、
若草山
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