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谷間の百合

taninoyuri.exblog.jp

いたたまれずに。

きのう、オリンピックが東京に決まってから通常のテレビは見たくないので、日本映画や時代劇の専門チャンネルをつけっ放しにしていました。

人々の浮かれた顔は見たくない。

とくに安倍総理のドヤ顔と猪瀬都知事のキモい顔は見たくない。

電車の窓から。
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テレビはこのニュースをいつまで引っ張るのか分かりませんが、とりあえず、きょうはお天気も良かったので遠出してきました。

ああ、お空はこんなに美しいのに、、と思うだけでじぃ~んとしてきます。


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目的もなく、とある駅に降り立ち、ふらっと立ち寄った喫茶店の10年後の姿に、息を呑む思いがしました。

有名な画家にもグレコがいますが、このグレコは女性シャンソン歌手の名からとったものでしょう。

店内に一歩入ったとき、そこにはわたしが知らない時代にタイムスリップしたような雰囲気が漂っていました。

スプリングがお尻に当たって痛いポンコツのソファーには、それでも淡いバラがプリントされたカバーが掛かっていて、それが店の雰囲気にとてもマッチしていました。

艶光りするカウンターには、煙草の煙やコーヒーのしみのほか、お客たちのさんざめきや溜息、そしてたまには涙も吸い込んだだろうと思わせるような人生と時間が浸み込んでいるようでした。

そのカウンターの前には、だれが座ったら似合うだろうとさんざ考えたのですが誰ひとり思い浮かびませんでした。

粋で知的でユーモアがあって、できたらオトコマエでないほうがいい。

そんな人はいませんか。

それにしても時間は残酷です。


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by michi-no-yuri | 2013-09-09 15:22 | Comments(0)
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