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谷間の百合

taninoyuri.exblog.jp

はじめて「天声人語」を読みました。

わたしは、いままで「天声人語」を読んだことがありませんでした。
今回、2ちゃんねるで問題になっていたので、初めて読みました。

小沢グループの一年生議員を,露店で売っている「カラーひよこ」に譬え
「実力者の色に染まってバッジをつけたはいいが。。。」と揶揄し嘲笑しているのです。
嘲笑する者は、おのれの醜さに気がつかない典型のような文章で、比喩を用いることで、悪意をオブラートに包んだつもりが、そうすることで、余計悪意が際立つことが分からないらしい。
こういう嫌味な文章に比べれば、ネトウヨと言われる、かれらが軽蔑しているであろう人間の罵詈雑言のほうがよほど人間的で好感が持てるではありませんか。

「自らの色で濃くなる苺ジャム、私は私であり続けよう。」という朝日歌壇に投稿された一首を例にこう書いています。
(ちなみに、わたしは「私は私であり続けよう」というようなおざなりな表現が嫌いです。)

「激動の世で問われるのは、『自らの色』だ。着色に甘んじ、独り立ちできないチルドレンは消えていく。」

ときの権力者の色に染まっている人間が言うことでしょうか。左翼全盛のときは左翼色で、いまはひたすら権力者の言いなりで身過ぎ世過ぎをしている人間が言うことでしょうか。

街へ出て、道行く人に訊いてみたら?
「朝日」は無色だと思いますか?と。
ほとんどの人が「ノー」と言うでしょう。
さらに、そのうちの何人かは、どういう色かを教えてくれるでしょう。
さらに、さらに、そのうちの数人が、その独善性と偏見性を指摘してくれるでしょう。
つまり、かれらこそ「朝日」という井の中でしか棲息できない、着色されたカエルなのです。

それにしても、自分は本気で無色だと思っているとしたら、もう救いようがありません。
しかし、ほんとうのところは、何も考えていないというのが正解なのでしょう。
そんなことだから、人のかなしみ、人生の深いかなしみが分からないのです。


「天声人語」は入試の論文試験のお手本として、高校生がよく読むそうですね。
どうか、こういう嫌味な人間性が疑われるような文章の色には染まらないでほしいと
思わずにいられません。
文章は上手下手ではなく、こころがあるかないかだと思うのですが。










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by michi-no-yuri | 2012-07-04 11:38 | Comments(1)
Commented by 晴耕雨読 at 2012-07-04 12:40 x
アサヒはまさに天性人後ですね
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