寬仁殿下がお隠れになった日,NHKは7時のニュースの冒頭、どうでもいい逃亡犯のことを延々と流しました。どうでもいいと言ったのは、ほんとにどうでもいいことだからです。一から十まで嘘で塗り固めた情報だからです。
オウムの事件の後、わたしは、テレビの情報以外に、新聞、テレビ、週刊誌、雑誌を読み漁りました。
初めのころの、まさに怒涛のような情報の氾濫の渦のなかにも、確かに、真実が顔を覗かせる瞬間が結構あったのです。
なぜ、それが真実だと言えるのかと言うと、一点の曇りもなく、夾雑物もなく真実だけで屹立しているからです。すっきりと腑に落ちるのです。
しかし、あっという間に、巨大な、圧倒的な闇の力によってすべてが覆い隠され、真実は、膨大な情報の渦に呑み込まれて埋没していきました。
そのとき、わたしは、もうこれで真実が明るみにでることはないだろうと思って、急速に関心を失っていったのです。
嘘と付き合うほど苦しいことはないからです。
先日、NHKがオウムを扱ったドラマを二夜連続で放映し、もちろん、わたしは見ませんでしたが、なぜ、このタイミングで?という疑惑だけがこころを騒がせました。
そして、すぐの指名手配犯のニュースです。
ところが、きょう、照さんが「大宗教団が、人の心の心理をつき、大野望を実現すべく動き始めたのを感じています。」と書いておられます。
今回の動きがそうではありませんか。日本のどこかの宗教団体が、その大宗教団の一翼を占めているかもしれませんね。
相変わらず、目撃者とか、オウムにくわしいと言われているジャーナリストがテレビに出て、あることないこと喋っていますが、オウムの中にいたという人でさえ何も分からないと言っているのに(組織とはそういうものでしょう)なんで外部の人間が分かるのですか。こういう人間をみるたびに、わたしは、人間なんてろくなもんではない、という苦い感慨を抱かざるを得ないのです。
NHKは酷いですね。どこまで腐っていくのですか。
どこまで国民を愚弄するのですか。
国民から、高いお金を徴収して国民を愚弄するとは、とても真っ当な人間のできることではありません。
オウムやシリアのニュースの原稿を書かせているのはだれですか。
すべては嘘です。すべては嘘で、真実なんかカケラもないと思ったとき、どうしようもなく涙が溢れてきました。こんな嘘の世界でよく生きていかれるね、と自分に問いかけて惨めになりましたが、惰性か生物としての生存本能だけで生きているのでしょうか。しかも、その本能さえ喪失して死んでいく人のなんと多いことでしょう。
しかし、闇の勢力に立ち向かうことが不可能であっても、力はいつか衰えます。
悪にも寿命の尽きるときがきます。盛者必衰の理とは宇宙の法則です。例外はありません。
いま、まさに、かれらの寿命が尽きようとしているのかもしれません。その前に、かれらが何を企んでいるか、静かに、恐怖することなくそのときを迎えたいものだとは思っていますが。
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