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谷間の百合

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こころの中の散策

やっと連休が終わります。
きのうと変わらぬ今日があり、今日と変わらぬ明日があることがイチバン幸せなことだと思っているのですが、それは、いつ何があるか分からないという恐れと無常感のようなものがいつもこころに在るからだと思います。(これが一期一会の意味でしょう。)

わたしは何も見たいものも行きたいところもないのですが、ちょっとカッコをつけて言わせていただければ、それよりもこころの中の散策のほうが愉しいからです。
しかし、確実に言えることは、わたしのような人間ばかりだと日本は発展しなかっただろうということです。
パンダが来た、モナリザが来た、ツタンカーメンが来たと言ってはワーッと押し掛ける
日本人の好奇心の強さと行動力が日本をここまで押し上げてきたのは間違いないと思われるからです。
だから、わたしはそういう人たちのおかげで、僅かながらも富の分配に与かっているのだから感謝しなくてはいけないのです。

マドモアゼル愛様が4日の記事でこう書いておられます。


《変化は決して怖いものとは違う。変化を受け入れる覚悟があれば、人間はいつも自由なのだ。また、自由に頭が働くようになる。そしてあらゆる変化はたとえそれが一見悪いものにみえようとも、結果的に良い方向に行くような性質がある。

変化は神の仕組みと思って安心して任せればよい。》


ほんとうに、人は変化を怖れますね。憎んでいると言ってもいいでしょう。
残念なことは、これが保守派と言われる人たちの正体でもあることです。
伝統を守ることと変化は相いれないものなのでしょうか。

変化は一見悪いようにみえても、結果的に良い方向にいくような性質がある。ということ、その結果は分かりませんが、わたしもそのように思って生きてきました。
良くないことがあっても、これはきっと良い方向にいくための回り道だと思ってきたからです。
しかし、そのからくりやほんとうに良い結果になったかどうかはわたしには分かりません。神のみぞ知ると思っていますから。
でも、こう思って生きていると、決して誰かを、あるいは何かを恨んだり責任転嫁することにはならないのです。

森有正が経験と体験の違いを書いていたことを思い出したのですが、
うろ覚えなので、わたしの言葉で言うとこういうことだったと思います。

「経験を積む」と言うように、経験は新たに積み重なって変化していくものであるのに対し、
体験は一度の経験を後生大事に持ち続けることだと。たとえば、丁字戦法で勝利すると
それが成功体験となって根付き、いつも同じ戦法をとるようになるのが体験主義だと。
そういうことが書いてあったと思います。

体験主義からみれば、保守も革新も同じです。変化を恐れていることに変わりはないからです。
小沢一郎さんはそういう日本の精神風土に風穴を開けた人だと言ってもいいのではないでしょうか。
だから、これほどまでに怖れられ憎まれてこられたのでしょう。










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by michi-no-yuri | 2012-05-06 10:58 | Comments(1)
Commented by 瑠璃 at 2012-05-06 12:21 x
>日本人の好奇心の強さと行動力が日本をここまで押し上げてきたのは間違いない

だから日本は今、「豊か」なのですね。
変化と価値観が、マスコミ主導でなければ歓迎です。
因みに、私は経験をしている時の方がずっと楽しいです。
だって得るものも満足感もずっとありますからね。
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