なんと下劣で卑怯な人間でしょう。
橋下市長が当選したとき以来の不快感です。
都民はこんな人間を何度も選んだツケをきっとその内払わされることになるでしょう。
しかし、それは都民だけでなく、日本人すべてにその災いが降りかかるのです。
尖閣を都が買い上げ、しかも都が守ると言ったのです。どうして守るのでしょう。
何の対策も計画もないままに、こういう無責任な放言をぶち上げるところがペテン師としてのかれの真骨頂です。
尖閣買い上げの話は橋下市長も聞いていたそうですが、アメリカに行ったのは、お墨付きとゴーサインを貰うためだったのでしょうか。アメリカで発表すれば言質にハクがつくとでも思ったのでしょうか。なんという時代感覚かと呆れます。エラそうに振る舞っても所詮はアメリカの犬です。
このニュースに賛同の声が多いのだそうです。そんなことは分かっています。それを当て込んでの言動ですから。
アメリカが小泉元総理に靖国に行かせたのと同じ戦術です。国民はまんまとそれに引っかかり、いまだにそのことをもって小泉純一郎を評価している人がたくさんいます。もっとも靖国に参拝してほしくない人間が、神社の奥深く本殿まで上り、英霊を侮辱し汚したのです。
靖国参拝と尖閣買い上げには同じ意図が隠されています。日本人のナショナリズムに火をつけることです。中国との戦争に日本を引きずり込むことです。
そのとき、ひとり石原慎太郎は悠々と高みの見物を決めこみ、満面に不敵で醜い笑みを
浮かべていることでしょう。
ナショナリズムが煽られることを小沢さんはいちばん危惧しておられました。日本のことを真剣に思っている人なら当然です。
その日本のことをもっとも心配しておられるのが天皇陛下です。
日の丸、君が代の強制は好ましくないということを、あえておっしゃられた真意がそこにあるのではありませんか。
またまた陛下のご深憂が増しました。何という不忠でしょうか。日本の支配層には不忠の臣や逆賊しかいないのでしょうか。涙滂沱たる思いです。
稲垣足穂が、自分のある作品の末尾に、この作品は天皇陛下に読んでもらっても恥ずかしくないという自信がある、と書いていましたが、政治家もそういう気持ちで政治を行っていれば、こんな日本にはなりようがなかったのです。
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